ソースに絡まるエスカルゴ

貧弱プログラマの外部記憶装置です。

【自作PC】自作PCやってみた その2:組み立て

 前回の記事でパーツ選定についての記事を書きました。

 今回はその続きで実際に組み立ててケースに押し込んで配線するまでの話です。作業中の写真などを一切撮ってなかったのですが、前回の記事でも触れた「舞黒透maikurosuke(MK-01W)」というケースでの配線にめちゃくちゃ手こずりました。ちなみにケースに納めて配線するだけで4時間ぐらいかかりました…それぐらい大変でした…。

 なので、その内容を残しておこうと思った次第です。

 では始めます。


1:舞黒透maikurosuke(MK-01W)について
 製品ページは以下の通りです。

 まずこのケースにはろくな説明書らしい説明書がついてきません。HDDやSSDなどの取り付け方と同梱ネジの本数だけ書かれた紙が1枚入ってるだけなので、初めて自作する人にはオススメはできません。ネジも種類と本数しか書かれていないので、どれがどのネジかを仕分けするところからやらないといけません。

 また前回の記事でも少し触れましたが、舞黒透maikurosuke(MK-01W)はかなり小さいサイズのケースなのでATX電源の奥行きを考慮する必要があります。今回自分が購入した電源は「Cooler Master: MWE 550 Bronze - V2」というATX電源なのですが、奥行きは140mmです。ATX電源の奥行きとしてはメジャーな部類ですが、このサイズでもかなり厳しかったです。

 どれぐらい厳しいかというと、奥行き140mmのATX電源を取り付けるとスペースとしては以下のように埋まります(商品ページの画像より引用して加工)。
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 電源ケーブルを裏に回す穴の半分ぐらいが埋まってしまいます。今回購入した電源はプラグイン式ではないので全部のケーブルが電源から伸びています。つまり「電源から出ているケーブルを裏に回す穴に入れるのがまず大変」という状態になります。

 それに裏配線できると言っても隙間が1cm程度しかないので、ケーブル2本が重なる程度の厚みでバックプレートが閉まらなくなります。幸い今回購入した電源は平べったいケーブルだったのでなんとか無理やり押し込めることに成功しましたが、太いケーブルを使った電源だとそもそも裏に通しただけでバックプレートが閉まらなくなる可能性もあります。

 内臓DVDドライブなどを取り付ける場合は、先の電源のスペースを示した画像からわかる通り電源を先に取り付けると後ろから入れるスペースが無くなります。なので先に内臓ドライブを取り付けてから電源を取り付けるか、電源を取り付けた後ケースの前面パネルを外してそこから内臓ドライブを設置するという方法になります。

 つまり「取り付ける順番を考えながらケースに納めていく必要がある」ということです。自分がケースに納めた時もかなり試行錯誤しましたし、取り付けたものも一度外して順番を変えたりなどして非常に大変でした。

 色々長く書いてきましたが、このケースについて言える注意点は以下になります。
ATX電源は「奥行きが可能な限り短く、プラグイン式で、ケーブルが平べったいもの」を選ぶ
・ケースに取り付けるパーツの順番はちゃんと考える

 これらを最初から知っていると、組み立てる時に少しは楽になるかと思います。


2:実際に組み立てた時の順番
 では実際に組み立てた時の順番について記述していきます。基本的にB550m Pro4に付属している説明書通りにやっていけばOKです。組み立てには家庭用ドライバーセットなどいくつかの種類のドライバーが必要になるので、予め購入しておく必要があります。


2−1:マザーボードの組み立て
 最初はB550m Pro4マザーボードに取り付けられるものを全部取り付けていきます。自分は以下の順番でやっていきました。

  1. CPUソケットにCPUを取り付ける
  2. メモリスロットに2本メモリを挿す
  3. CPUにリテールクーラーを取り付ける
  4. リテールクーラーのコネクタをCPU FANのピンに接続する
  5. M.2のスロットにSSDを取り付ける

 説明書に手順が書いてあるのとYoutubeで勉強していたこともあり、特に難しいことはなくすんなりできました。またどのマザーボードでも基本的にこの手順は同じだと思います。


2−2:ケース側にMicro ATX用のナットを取り付ける
 続いてケース側に取り掛かります。

 舞黒透maikurosuke(MK-01W)には最初からいくつかマザーボード固定用のナットが取り付けられていますが、Micro ATX固定用のナットはいくつか自分で取り付ける必要があります。なので不足している分のナットを手で取り付けていきます。


2−3:内臓ドライブを取り付ける(ドライブが必要な場合)
 今回内臓ドライブは取り付けなかったのですが、電源を取り付けるより前に内蔵ドライブを取り付けて置いた方が色々楽だと思います。


2−4:電源を取り付ける
 Micro ATX用のナット取り付けが終わったらマザーボードを、と行きたいところですが、マザーボードを先に取り付けてしまうと電源を取り付けるのが大変だったので先に電源を取り付けておきます。ただ安物ケースだけに自分の場合はこの電源を固定する4箇所のねじ穴が全く合わず、電源の取り付けだけで1時間ぐらい苦戦しました。

 最終的に4箇所全部固定することは諦めて3箇所のねじ止めのみで固定することにしました。コンセントへ繋ぐコードを抜き差ししてもずれることはないので、3箇所でも十分だと思います(そもそも1箇所は完全にねじ穴が隠れてしまうので取り付けられない…)。

 また電源を取り付ける際には、先に電源コードを全て裏へ回して表へ出しておくことをオススメします。というのも以下の画像を見ていただきたいのですが、Micro ATXマザーボードを取り付けると、青色の2つの穴はマザーボードに隠される形になります(商品ページの画像より引用して加工)。
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 なので「マザーボードを組み付けてから裏に回したコードを表に出す」ということが難しいため、電源取り付け時点で必要なコードを全て表に出しておく必要があります。自分の場合は裏に回した配線は以下の部分から表に出しました(商品ページの画像より引用して加工)。
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2−5:マザーボードを取り付ける
 電源の取り付けと表に配線を回すことができたら、続いてマザーボードを取り付けました。

 IOパネルを所定の位置にかなり強めに押しつけて固定します。四角それぞれに力を入れて「カチッ」と音がするまで押し込みます。マザーボードの穴とナットの位置が合わない場合はIOパネルの押し込みが足りていないので、ちゃんとIOパネルは押し込むようにしてください。

 IOパネルを押し込んでマザーボードの穴とナットの穴が一致したらねじ止めしていきます。


2−6:配線をする
 ここまでできたらあとはひたすら配線です。説明書通りに様々な線をマザーボードのピンに接続していきます。

 一番厄介というか間違いが起きそうな部分は、ケース側のPOWER SWやLEDなどの部分だと思います。特にそこはマザーボードの説明書をちゃんと読んでプラスマイナスを間違えないようにしましょう。

 ちなみにケーブル全てが黒色でぱっと見でプラスがどっちかわからない場合は、コネクタの先に「▲」のマークがある方がプラスです。


2−7:グラフィックボードを取り付ける
 最後にグラフィックボードを取り付けます。

 グラフィックボードを取り付ける前に、グラフィックボードと干渉するケース裏面の金具部分を折り曲げて取り外しておきます(商品ページの画像より引用して加工)。
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 マザーボードのPCIeのソケットのラッチを開いて、グラフィックボードを押し込んで固定してねじ止めします。

 あとはグラフィックボード用の電源ケーブルをつなげば一応は完成です。


2−8:余計なケーブルを整理する(やらなくてもよい)
 繰り返しになりますが、今回購入した電源はプラグイン式ではなかったので使わないケーブルが結構あります。

 自分は内臓ドライブは取り付けなかったので、その他の余分なケーブルを全て内蔵ドライブ側へ押し込みました(商品ページの画像より引用して加工)。
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 こうすることで、だいぶ見た目がすっきりします。


3:動作確認
 全ての配線が終わったので電源を入れて動作確認をします。一番緊張する瞬間だと思います。

 コンセントに電源コードを繋いで、ATX電源の後ろ側にあるスイッチを「|」に倒してケースにある電源ボタン一度押し込んで離すと起動します。

 ディスプレイに画面が表示されれば、とりあえず問題なく起動できていることになります。


4:動作確認時に動かなかった場合
 自分の場合は初めて電源を入れた時、1秒ぐらいCPUファンが回っただけですぐに停止し、一切動かないという症状が発生しました。何度やっても同じ現象を繰り返していたため色々ネットで調べてみると「とりあえず最小構成で試せ」みたいな情報を見つけたので「配線の確認と余分なものを取り外す」ことを試しました。

 マザーボードの説明書と配線をもう一度確認し、さらになくても困らないもの(異常が発生した時に鳴るブザーや内臓ドライブなど)をとりあえず外して電源を入れてみました。自分の場合はブザーを外すと正常に画面が出力され、Delキー連打をしているとBIOS画面が表示されました。

 BIOS画面ではCPUやメモリ、SSDなどを確認できる項目があるのでそこでちゃんと認識されているかもチェックしておいた方がいいです。

 自分の場合はメモリが片方認識してなかったので、一度電源を切ってメモリを奥までちゃんと押し込み直しました。ラッチが閉まってからもさらに強く押し込むぐらいじゃないと認識しない場合があります。

 もう一度BIOS画面を立ち上げるとちゃんと合計32GBで認識されていました。

 まとめると、動作確認で何か異常があった場合は以下のこと確認してみると良いかと思います。
・配線がちゃんとしているかもう一度確認
・接続していなくても問題ない部品を外す(少しずつ部品を外して動作確認)
・メモリが認識しない場合は挿し直す(ラッチが閉じてからもさらに強く押し込む)


 以上が自作したPCの組み立てについてです。

 ケースに苦戦したり、すんなり起動しなかったりと色々問題が発生して大変でしたが、なんとか動作確認まで持ってこれた時は嬉しかった記憶があります。

 ただここまでではまだ普通のPCとしては使えるところまで行っていないので、次の記事ではWindowsのインストールとグラフィックボードのドライバをインストールすることに関する記事でも書こうと思っています。


・参考資料


・関連記事

【自作PC】自作PCやってみた その1:パーツ選定

 ちょっと前にMacBookProを購入して使っていたのですが、GPU性能が思ったよりなかったのでちょっと不満がありました。eGPUが使えるので購入を検討していたのですが、良さそうと思ったものでも6万円程度とそれなりに値が張る上に、外付けしたGPUの80%ほどの性能しか引き出せないらしいということでした。

「だったらもうちょっと予算を足してデスクトップPCを組んだ方がいいのでは?」と思い、色々調べつつほぼほぼ初心者の自分がデスクトップPCの自作をやってみました。情報収集から組み立て、OSインストール、GPUドライバを入れるなどなど初めて体験したことも多かったので、備忘録と今後自作PCをする人の参考になればと思い、記事にしようと思った次第です。

 前置きが長くなりましたが、今回はパーツ選定編ということで自作したパーツ一覧とそれを選んだ理由なんかも軽く説明していきたいと思います。


 では始めます。



1:自作PCのパーツ一覧
 以下が今回組んだ自作PCのパーツ一覧です(商品名のところに自分が購入したお店の商品ページリンクも貼っています)。PCパーツは値段の変動がありますし、タイムセールなどで安く購入したものもあるので同じパーツでも同じ価格にならない場合があるので注意してください。

パーツ名 商品名 購入時の価格
CPU Ryzen 3 3100 13,178円
マザーボード ASRock B550M Pro4 12,717円
グラフィックボード Radeon RX 5600 XT Challenger D 6G OC 32,973円
メモリ TEAM PC4-25600 16GBx2枚 11,980円
SSD Patriot P300P512GM28 6,899円
ケース 舞黒透maikurosuke(MK-01W) 2,979円
電源 MWE 550 Bronze - V2 / MPE-5501-ACAAB-JP 4,980円
OS Win10 Home 64bit DSP DVD LANボード セット限定 12,880円
ディスプレイ PHILIPS 223V7QJAB/11 9,980円
キーボード/マウス TM-UKEY108BKMSET 892円
合計金額 109,458円

 当初の目標としてはOSやディスプレイ、キーボードやマウスなども含めて10万円以内を目指していたのですが、ちょっとオーバーした感じになりました。
 なぜそのパーツを選んだのかを次から説明していきます。


2:CPUを選んだ理由
 購入したのは「Ryzen 3 3100」です。AMDが出しているZen2と呼ばれる世代の現状一番安く買えるCPUです。

 このCPUとよく比較されるのはRyzen 5 1600AFとRyzen 3 3300Xあたりだと思いますが、この2つは現状ほぼ在庫が市場に存在せず、在庫があったとしても適正価格で販売されていないことが多いです。詳しい性能比較は色々なサイトや動画などで行われているので各自調べて欲しいのですが、これらのCPUがコスパが良いということでRyzen 3 3100は割と影に隠れる感じになっています。

 そんなRyzen 3 3100ですが、4コア8スレッドでクロックも3.6GHz〜最大3.9GHzと価格を考えると十分すぎる性能です。また、先に出てきたRyzen 3 3300Xと比較すると大体90%ぐらいの性能らしいのでそう考えると悪くはないです。また2020年中に次の世代であるZen3が出るという話もあるため、性能に不満が出た場合はそちらに載せ替えれば良いという気持ちもありました。

 価格と入手性、性能も考えるとこのRyzen 3 3100が良いということで選びました。


3:マザーボードを選んだ理由
 購入したのは「ASRock B550M Pro4」です。ASRockが出しているB550チップを搭載したMicro ATXマザーボードです。

 ASRockと言えばSteel Legendという製品群の方が有名ですが、このPro4と呼ばれる商品はそれのちょっと下ぐらいに位置する商品です。CPUのところにも書きましたが、Zen3への載せ替えも考慮したかったため公式にZen3にも対応していてできるだけ安いマザーボードを選ぶ必要がありました。またメモリも増設することを考えて4枚挿せるようにしておきたいというのもありました。

 実際はB550よりさらに廉価なA520というチップセットを搭載しているマザーボードがあります。B550とA520の大きな違いとしては、オーバークロックできるかどうか、グラフィックボードのPCIe4.0に対応しているかどうかという2点です。

 その他にも色々違いがありますが、オーバークロックをもしかしたらするかもしれない、グラフィックボードを最新のものにした場合PCIe4.0に対応できている方が良い、と自分はこの2点を重要視してB550チップセットマザーボードを選びました。また価格としては2000円程度しか変わらなかったので、より良さそうなものを選んだというのもあります。

 Zen3に対応、オーバークロックできる、グラフィックボードのPCIe4.0に対応している、人気のあるSteel Legendの廉価版、というような理由からASRock B550M Pro4を選びました。


4:グラフィックボードを選んだ理由
 購入したのは「Radeon RX 5600 XT Challenger D 6G OC」です。AMDが出しているGPU、RX5600XTを積んだASRockのグラフィックボードです。

 グラフィックボードと言えばNVIDIAの方が有名だと思いますが、グラフィックボードを買い換えた場合にMacBookProのeGPUに転用できるという点からAMDGPUを積んでいるものを選ぶことにしました(AMDにこだわりがなければ、価格と性能的にはNVIDIAの1650 superなどその辺りを購入していたのではないかと思います)。

 当初は10万円以内に収める予定だったので、RX580という1世代前のAMDGPUを積んだグラフィックボードを検討していました。ベンチスコアを調べると価格に対してかなり性能は期待できそうだったのですが、TDPが高くかなりの発熱と電気代がかかりそうなイメージでした。

 なので同じぐらいの性能で省電力化した今の世代のGPUであるRX5500XTが次の候補に上がりました。かなり直前までこのRX5500XTを積んだとある2万円程度のグラフィックボードに目を付けていたのですが、購入する前に売り切れになってしまいました。どうしようかと考えながら少しだけ背伸びして一つ上のグレードのRX5600XTを調べてみると、大体3万円前半ぐらいでRX5500XTの性能の約1.5倍ほどということらしかったので、それなら割と良いのではないかと思うようになりました。

 マザーボードをASRockにしていたのでグラフィックボードも揃えた方がいいだろうということもあって、Radeon RX 5600 XT Challenger D 6G OCを選びました。

 RX5600XTのグラフィックボードでもうちょっと安いものはあったのですが、安心感という意味でマザーボードとブランドを合わせた形です。

 

5:メモリを選んだ理由
 購入したのは「TEAM PC4-25600 16GBx2枚」です。定格3200MHzで動く16GBメモリの2枚セットのものです。

 選んだ理由としては、定格3200MHzで動く、16GBx2枚、価格が安かった、という点のみです。

 当初は8GBx2枚の16GBで十分だと考えており、また今でもそれで十分だと思うのですが、たまたまAmazonのセールで見つけたこの商品が8GBx2枚のセットよりも16GBx2枚のセットの方が1GBあたりの値段が安かったので選んだというただそれだけです。用途としてBlenderや動画編集を想定していたので、場合によってはメモリを増設するだろうということも考えると最初から32GB積んでいてもいいだろうという判断もありました。あと購入後に気づいたことですが、オーバークロックしなくても3200MHzで動くというのも良い点でした。

 これらの理由からTEAM PC4-25600 16GBx2枚を選びました。


6:SSDを選んだ理由
 購入したのは「Patriot P300P512GM28」です。M.2のNVMe、512GBのSSDです。

 自作PCの動画を色々みていた時にM.2 SSDというものを初めて知り、速度が速いしケーブルがいらないということで最初からM.2 SSDにすることは決まっていました。容量は500GB程度というのも決めていました。

 500GBのM.2 SSDで色々探していると、これまたAmazonのセールでこのSSDが安くなっているのを発見しました。製造しているPatriotという企業名で調べてみると主にメモリを製造しているアメリカの企業で怪しい感じでもありませんでした。PCIe3.0接続なのでPCIe4.0よりは速度が落ちますが、レビューを見てもそれなりに速度は出ており不具合はなさそうでした。

 これらの理由からタイムセールで安い時に買っておこうと思い、Patriot P300P512GM28を選びました。


7:ケースを選んだ理由
 購入したのは「舞黒透maikurosuke(MK-01W)」です。Micro-ATXATX電源対応の小さめのケースです。

 同じ価格帯だと「Thermaltake Versa H17」という商品がありますが、こちらの商品よりもひとまわり小さいサイズになっています。「小さいサイズの方がスペース取らないし、安いから黒透maikurosuke(MK-01W)の方がいい」という判断で購入しました。

 が、実際に組んでみた今としては少し後悔しています。

 完成した姿はコンパクトでいい感じなのですが、コンパクト=スペースが少ないということでもあるので配線が無茶苦茶大変でした。裏配線も一応できるのですが、背面スペースの幅がほぼないので太いケーブルを通すとバックパネルが閉まらなくなります。また取り付ける順番もかなり考えながらやらないとねじ止めや配線などに手が入らなくなったりします。更に安物ケースなのでイマイチねじ穴が合わなかったりと、本当に本当に苦労しました。

 またこのケースには説明書らしい説明書がついてなかったので、初心者向きのケースではないと思います。配線にいくら苦労しようともコンパクトのケースにしたい、という人でなければ、先に紹介した同価格帯の「Thermaltake Versa H17」を購入するのをオススメします。

 あまりに苦労したのでこのケースでの組み立て思い出記事も書こうと思っています。


8:電源を選んだ理由
 購入したのは「MWE 550 Bronze - V2 / MPE-5501-ACAAB-JP」です。550W BronzeのATX電源です。

 調べると、使用するパーツの組み合わせ推奨電源容量みたいなのが出てくると思いますが、個人的にこれはそこまで気にする必要がないのではと思っています。実際自分が見たとあるYoutube動画ではRyzen 5 3600とRX5700XTの組み合わせで450Wの電源で動いていました。少なくとも今回自分が組む構成ではこれよりもグレードが低いので450W以上で安い電源ならなんでもいいという感じで探していました。

 価格.comなどでそんな電源を調べていたのですが、どうやら最近は電源の値段が少し上がっているらしく、また5000円程度の安い電源の在庫も品切れが多くなっている印象でした。最初に自分が目を付けていた電源も気づいたら売り切れになっていて「5000円以下の電源がそもそも売ってない」みたいな状態でした。

 そんな中、秋葉原にPCパーツを見に行った時にたまたまパソコン工房の店舗でこの電源を見つけました。550Wで5000円を切っていてすぐに買おうと思ったのですが、電源の奥行きのサイズが少し気になりました。というのも、ATX電源は縦横のサイズは決まっていますが奥行きは製品によってバラバラになっています。今回取り付けたケースは小さめなのでちゃんとケースに入るかわからないまま購入するのが不安だったので、店員さんに確認したところ「あ、入りますよ。ちょっと配線とか厳しいですけど」と言われたので購入しました。

 実際にケースに取り付けた感想なのですが、店員さんの言う通り「入るけど配線が厳しい」というのを身を以て体験しました…。


9:OSを選んだ理由
 購入したのは「Win10 Home 64bit DSP DVD LANボード セット限定」です。Win10 Home 64bitのDSP版と謎のLANボードのセットです。

 PCを自作する時に価格を圧迫するのがWindowsのOS代です。Windows 10 Home単体で購入するパッケージ版だと大体1万6000円ぐらいですが、パーツと合わせて購入することで少し安くなるDSP版というのも存在します。今回はそのDSP版の中でもおそらく一番安い値段で売っていたと思われるNTT-X Storeというところで購入しました。

 自作したPCでちゃんとWindows 10のライセンス認証ができたので特に問題もなかったです。ただ一つ注意点として、厚紙にDVDが入っているという形で送られてくるので自作したPCにDVDドライブがない場合は予め別のWindows PCでUSBメモリにインストールメディアを作成しておく必要があります。

 インストールメディアの作成方法は以下で記事にしているので参考にしてください。

 ちなみに謎のLANボードは本当に謎なので謎のままにしてあります。


10:ディスプレイを選んだ理由
 購入したのは「PHILIPS 223V7QJAB/11」です。21.5型のフルHDのディスプレイです。

 Win10のDSP版を購入するのと同時にNTT-X Storeでタイムセールをやっていたので購入しました。普通のフルHDのディスプレイですが、画面下側以外ベゼルがほぼなく、軽い上に電源アダプター内臓なので細いケーブル一本で繋ぐことができてかなり便利です。D-Sub、HDMI、DisplayPortがそれぞれ1本ずつ接続でき、またそれぞれのケーブルも最初から1本ずつ付属しているのでケーブルを買う必要もないので楽です。

 ただちょっと気になったのが、輝度を最低にしてもかなり明るいというか発色がビカビカしている感じがあるので気になる人は気になるかもしれません。

 全体としてはかなり満足しているディスプレイです。


11:キーボード/マウスを選んだ理由
 購入したのは「TM-UKEY108BKMSET」です。TSUKUMOで売っているキーボードとマウスのセットです。

 購入理由はただ一つ、値段です。

 個人的にマウスとキーボードに一切こだわりがないので、とにかく安いものを探していたところ見つけたのがこの商品でした。最初見つけたとき「さすがに安すぎてちょっと心配」と思ったのですが、TSUKUMOというPCパーツで有名なところで売ってるから大丈夫だろうという判断で購入しました。

 届いてから箱を開けて取り出した時の印象は「めっちゃ軽くて作りがちゃっちい」でした。モックかな、と思うほどでした。実際に自作したPCに繋いでキーボードとマウス両方使っているのですが、これが不思議と違和感なく使えています。キーやクリックの反応が悪いこともないですし、ごく普通に使えています。キーボードはメンブレン方式なので押し心地はグミみたいな感じですが、個人的には特に不快感もないです。本当に普通に使えています。

 とにかく安くキーボードとマウスを揃えたい、という人にはオススメだと思います。


 以上が自作したPCパーツ選定についてです。

 パーツ選びで考えていたことや購入した理由などを色々書いただけなので全部読んでいる人なんていないと思いますが、もし自作PCをする人がいればその参考にでもなれば幸いです。
 ただRTXの3000番台が発表され、Zen3も間近というような状況なので「今自作PCを組むのは時期が悪いのではないか」と個人的には思います。まぁ、自分は我慢できずに組んでしまいましたが…。

 今回はその1ということにしているので、次は組み立てについての感想などを記事にしようかと思っています。


・関連記事

【ESP32】M5 Atom Matrixの環境構築をしてサンプルを動かしてみる

 M5 Atom Matrixという商品は以下のようにスイッチサイエンスなどで購入できます。
www.switch-science.com

 実物を見てみるとわかるのですが、チロルチョコを2つ重ねた程度の大きさでかなり小さいです。この大きさでESP32 Picoチップを内蔵しており、Wi-fiBluetooth機能、少ないですがGPIO、Groveのコネクタ、5×5のRGBマトリックスLEDも備わっているのでかなり色々遊べます。

 今回はそんなM5 Atom Matrixの環境構築とサンプルの動作確認までの備忘録です。


 では始めます。


1:ESP32が使える環境を構築する
 M5 Atom MatrixはESP32 Picoチップをベースとしたものが使われているので、まずはESP32の開発環境を構築する必要があります。ArduinoでのESP32の環境構築は以下に記事を書いているので、それに従ってESP32を使えるようにします。


2:必要なライブラリをインストールする
 Arduino IDEでESP32が使えるようになったら、M5 Atom Matrix用のライブラリをインストールしていきます。

 Arduino IDEを開いてメニューの「スケッチ」→「ライブラリをインクルード」→「ライブラリを管理」を選択します。
f:id:rikoubou:20200820161913p:plain

 ライブラリマネージャが開くので、右上の検索欄に「m5 atom」と入力して出てきた中の「M5Atom」の方の「インストール」ボタンをクリックします。
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 インストールが終わると「INSTALLED」の文字が表示されます。
f:id:rikoubou:20200820162543p:plain

 続いてLED用のライブラリも入れていきます。

 検索欄に「fastLED」と入力して出てきた中の「FastLED」の「インストール」ボタンをクリックします。
f:id:rikoubou:20200820162802p:plain

 インストールが終わると「INSTALLED」の文字が表示されます。
f:id:rikoubou:20200820162935p:plain

 これで必要なライブラリは全部入ったのですが、M5 Atomのライブラリの方に不具合があるのでそれを修正します。


3:M5 Atomのライブラリを修正する
 M5 Atomライブラリがインストールされているフォルダを開いて、その中にある「src」→「utility」→「LED_DisPlay.cpp」ファイルをエディタで開きます。
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 103行目を以下のように書き換え、上書き保存します。

xSemaphoreTake(_xSemaphore, portMAX_DELAY); // 修正前

xSemaphoreTake(_xSemaphore, 100); // 修正後

 これでライブラリの修正は完了です。

 ちなみにこの修正を行わない場合、今回のLEDを使ったサンプルは動かなかったので必ず修正してください。


4:M5 Atom Matrixのサンプルを動かす
 ライブラリの準備ができたので。PCとM5 Atom Matrixを繋ぎます。Windowsの場合、初めて繋ぐとドライバが自動的にインストールされます。

 M5 Atom Matrixを繋いだらArduino IDEを開いてメニューの「ファイル」→「スケッチ例」→「M5 Atom」→「Basics」→「LEDDisplay」を選択します。
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 サンプルコードが開きます。
f:id:rikoubou:20200820165423p:plain

 サンプルを開いたら「ツール」→「ボード」で「M5Stick-C」を選択し、該当のシリアルポートを選択します。その他はデフォルトの値のままでOKです。
f:id:rikoubou:20200820171336p:plain

 準備ができたので、書き込みボタンを押して書き込みます。
f:id:rikoubou:20200820171505p:plain

 書き込み終了後、M5 Atom Matrixのリセットボタンを押すと、LEDに「ATOM」の文字が流れるように表示されます。


 以上がM5 Atom Matrixの環境構築とサンプルの動作確認までの方法です。

 公式ページのやり方だけではわからなかったり、ライブラリを書き換える必要があったりと色々戸惑う場面があったので、ライブラリを早く修正してほしいですね…。


・参考資料

【Windows10】Windows10のインストールメディアを作成する

 最近PCを自作しようかと考えているのですが、Windows OSを新規に買うのは高いのでどうにかならないかと色々調べていました。

 調べていくと自分でWindows10のインストールメディアをDVDまたはUSBメモリに作成でき、そのインストールメディアを使ってWindows10をインストールして前のライセンスコードを入力すれば使える場合があるらしいです。

 なので今回はそのWindows10のインストールメディアを作成するまでの備忘録です。実際にライセンス認証ができるかどうかまではやっていないので注意してください。


 では、始めます。


1:Windows10のイメージをダウンロードする
 以下のページにアクセスします。

「ツールを今すぐダウンロード」と書かれたボタンをクリックします。
f:id:rikoubou:20200818152459p:plain

 クリックしすると以下のようなファイルがダウンロードされるので、ダブルクリックして起動させます。
f:id:rikoubou:20200818152812p:plain

 起動させてしばらく待つとライセンス条項が表示されるので、読んで「同意する」をクリックします。
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 しばらく待つと以下のような画面になります。今回はインストールメディアを作成したいので下の方を選択して「次へ」をクリックします。
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 言語、エディション、アーキテクチャを選択して「次へ」ボタンをクリックします。ちなみに元が7や8、homeやproだったりしてもすべての場合でインストールする際に個別に選択するようなので、エディションは「Windows10」でほとんどの場合は問題ないです。アーキテクチャも今はほとんど64bitなので基本的に全部デフォルトでよいです。
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 インストールメディアの形式を選択します。今回はUSBメモリに作成したいので「USBフラッシュドライブ」の方を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
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 USBメモリが認識されていない場合以下のような表示になるので、イメージメディアにしたいUSBメモリを挿してから「ドライブ一覧を更新する」をクリックします。
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 以下のように認識されているUSBメモリ一覧が表示されるので、イメージメディアにしたいUSBメモリを選択して「次へ」をクリックします。
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 Windows10のダウンロードがはじまるので気長に待ちます。
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 ダウンロードが終了するとメディアの作成がはじまるので、これまた気長に待ちます。
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 メディアの作成中にエラーが発生した場合は、一度USBメモリをクイックフォーマットして再度最初から実行してみてください。

 正常に終了すると以下のような画面になるので「完了」をクリックします。
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 作成されたUSBメモリの中身を一応確認してみると、以下のようになっています。
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 これでWindows10のインストールメディアの作成は終了です。


 今回はインストールメディアの作成を初めてやってみましたが、思ったより簡単にできました。

 作成には8GB以上の容量が必要らしいので8GBちょうどだと容量が足りない可能性もあるので、何度やっても失敗する場合は16GBのUSBメモリを使うのが良いかもしれません。


・参考資料

【Windows10】Windows10でUSBメモリを初期化(フォーマット)する

 最近ちょっとUSBメモリの認識がイマイチだったりしていたので、ちょっと初期化してみるかと思いやってみた時の備忘録です。
 調べればすぐに出てくることですが、毎回調べるのも面倒なので一応残しておこうと思った次第です。

 では始めます。


USBメモリを初期化(フォーマット)する方法
 初期化したいUSBメモリをPCに差して認識させます。

 エクスプローラーに表示されている該当のUSBメモリを右クリックして「フォーマット」を選択します。
f:id:rikoubou:20200818143938p:plain

 以下のようなダイアログが立ち上がるので、基本的にはデフォルトのままで「開始」ボタンをクリックします。クイックフォーマットにチェックを入れると早く終わりますが、不良セクタのエラーチェックは行われないそうです。今回はUSBの認識がイマイチなのでクイックフォーマットのチェックを入れて「開始」ボタンをクリックしています。
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「開始」ボタンをクリックすると以下のような警告が出ますが「OK」をクリックして実行します。
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 すると以下のように進捗が表示されるので、終わるまで待ちます。
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 フォーマットが正常に終了すると以下のような表示になるので「OK」をクリックします。
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 これでUSBメモリのフォーマットは完了です。


 あまりUSBメモリをフォーマットする機会はないと思いますが、調子が悪い時などはバックアップを取った上でフォーマットしてみるのもいいかもしれません。


・参考資料

【Davinci Resolve】クロマキー合成する方法

 Davinci Resolveの無料版をインストールして色々といじって遊んでいます。

 今回は割と使うであろうクロマキー合成についてです。いわゆるグリーンバックなど、背景の単色の部分を抜いて合成する方法です。

 基本的には参考資料に挙げているページ様のやり方通りなので、詳しく知りたい方はそちらを参照してください。

 では始めます。


1:合成素材の準備
 なんでもよいですが、今回クロマキー合成するための素材を準備します。今回はとりあえず以下の2つの素材を使っていきます。

  • グリーンバック素材(以下はgifですが実際はmp4)

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  • 背景用素材(png)

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 上記の2つの素材をまとめたzipファイルを上げておくので、使いたい場合は以下のリンクからダウンロードしてください。

 以降はこれらの素材を使ってクロマキー合成をやっていきます。


2:クロマキー合成する方法
 それではDavinci Resolveを使ってクロマキー合成をしていきます。

 Davinci Resolveを立ち上げて新規プロジェクトを開きます。

 新規プロジェクトを開いたら一番左下にある「メディア」アイコンをクリックしてメディア画面を開きます。そして「メディアプールにクリップがありません」と書かれているところに素材をドラッグ&ドロップして読み込ませます。
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 読み込ませると以下のようになります。
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 素材を読み込ませたら、左下から3番目にある「エディット」アイコンをクリックして、エディット画面を開きます。
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 読み込んだ素材をタイムラインにドラッグ&ドロップして以下のように並べます。背景画像が下、クロマキー合成する素材が上になるようにします。
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 タイムラインに並べたら、左下から4番目にある「カラー」アイコンをクリックしてカラー画面を開き、クロマキー合成する方をクリックして選択します。
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 スポイトのような形の「クオリファイアー」アイコンをクリックし、HSLと書かれてあるプルダウンから「3D」を選択します。
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 その状態でプレビュー画面にマウスカーソルを移動させるとスポイトのマークになっているので、プレビュー画面で抜きたい色の部分をクリックするとその色がクオリファイアーの部分に追加されます。
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 続いて右上にあるノードがある領域の背景部分で右クリックをし「アルファ出力を追加」をクリックします。
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 すると右側に青い丸が追加されます。
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 以下のように映像素材側の青部分をマウスでクリックしたまま右端の青丸部分までドラッグして線で繋ぎます。
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 実際にやると以下のようになります。プレビューのコマを移動させると、緑色以外の部分が透過されています。
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 透過部分を反転させるには、以下の赤枠で囲っている「反転」をクリックします。
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 するとプレビューで以下のように緑色部分のみが切り抜かれた状態になります。
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 これでとりあえずは合成できましたが、プレビューを拡大すると少しだけ緑色の縁が残っています。
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 この縁をとりあえず簡単になくすために「スピル除去」にチェックを入れます。
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 スピル除去にチェックを入れると縁が減っているのがわかるかと思います(左:スピル除去なし、右:スピル除去あり)。

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 もっと縁をどうにかしたい場合は、ノイズ除去などの項目の値を調節して馴染ませていきます。
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 この状態でプレビューすると以下のようになります。
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 これでとりあえずクロマキー合成はできました。


3:背景となじませる
 とりあえずはできましたが、背景と簡単に馴染ませたい場合があります。

 その場合は素材ノードの上で「右クリック」→「ノードを追加」→「シリアルノードを追加」を選択します。
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 新しくノードが追加されるので、追加されたノードを選択し、その状態でShiftキーを押しながらV1、V2と書いてある2つの動画を選択します。
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 色を合わせたい素材の上で右クリックし、「このクリップにショットマッチ」を選択します。
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 すると自動的に背景とマッチする感じにしてくれます。

(※ちなみに今回の例ではうまくできず赤丸が真っ白になってしまったので、素材によってはうまくいかない場合があります)


 以上がDavinci Resolveでクロマキー合成する方法です。

 クロマキー合成ができるようになったので、何か色々と使っていきたいです。


・参考資料

【MacOS/Davinci Resolve】MacにDavinci Resolveをインストールする

 MacBook Proを購入したことでそこそこのスペックのPCになったので、ちょっと動画編集もやってみたいと思うようになってきました。

 Macにデフォルトで入っているiMovieをはじめ、無料で使える動画編集ソフトはいろいろありますが、調べた中で良さそうだったのが今回紹介するDavinci Resolveというソフトです。

 Davinci Resolveには無料版と有料版がありますが、今回は無料版のインストール方法の備忘録になります。

 では始めます。


・Davinci Resolveのインストール方法
 Davinci Resolveの公式ページを開きます。

 わかりにくいですが、公式ページを開いて表示される画像の中心あたりに「ダウンロード」ボタンがあるのでそこをクリックします。
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 クリックすると以下のような画面になるので、無料版である左側からPCに合ったOSのものを選択します。ここではMacに入れたいので「Mac OS X」を選択します。
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 OSを選択すると以下のように個人情報を入力するフォームが表示されるので必須項目は必ず入力し、右下にある「登録&ダウンロード」ボタンをクリックします。
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「登録&ダウンロード」ボタンをクリックすると自動的にインストーラの入ったzipファイルのダウンロードが開始されます。開始されない場合は遷移した画面にあるリンクをクリックしてダウンロードします。

 ダウンロードしたzipファイルを解凍すると、以下のようにインストーラができるのでそれをダブルクリックします。
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 あとはインストーラに従ってインストールしていけば完了です。基本的にデフォルトのまま進めていくだけでOKです。

 初回起動時に様々な項目を設定していきますが、PCや自身の用途に合った設定をしていけばOKです。
 また途中で右下に言語設定の項目があるので、そこで日本語を選択するとUIを日本語化できます。初回起動時のこの操作をやらなかったとしても、あとでUIの言語を変更することも可能です。

 ちなみにDavinci Resolveを起動させた直後は以下のような画面になります。
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 ここで新規プロジェクトを作成すると、以下のような画面になり各種機能を使って動画や静止画を編集していくことができます。
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 以上がMacにDavinci Resolveをインストールする方法になります。

 今回はMacでしたが、WindowsLinuxでも特に方法に違いはないか思います。

 少しだけ調べたり触ってみただけですが、いわゆるカラコレや倍速動画、エフェクトの追加やPCが対応していれば4K動画の書き出しなど無料版でもかなり機能が充実しているようです。無料だけど高機能な動画編集ソフトを使ってみたい、という場合はDavinci Resolveがオススメだと思います。また有料版を使うとしても、約3万4千円(税抜)の買い切りという価格なので他の動画編集ソフトと比べると割と安い部類に入ると思います。

 Davinci Resolveを使っていろいろと動画を作っていきたいですね…。


・参考資料