ソースに絡まるエスカルゴ

貧弱プログラマの外部記憶装置です。

【OpenToonz】OpenToonzについての雑記2【お絵描き】

今回も雑記をつらつらと書いていこうと思います。

OpenToonzが公開されてから一週間ほど経ちました。

自分自身、色々とOpenToonzの情報を集めていましたが有志の方々による動画がyoutube(日本語ではありませんが)やニコニコ動画に少ないながらも作成されていたり、プラグイン開発方法などを紹介したブログもいくつか見つけられるようになってきました。

ようやく情報が少しずつ得られるようになってきたという感じです。
(OpenToonzで検索すると紹介記事ばかりがヒットするのは相変わらずですが)

どうやら公式?(実際に使っていた方)がチュートリアル動画の作成を進められているようなので、公開されれば大体の機能は扱えるようになりそうです。

エフェクトとカメラワークの方法もやり方が合っているかはわかりませんが一応はできるようになったので、実験として以下のものを作ってみました。
絵が下手なのは素人なのでご了承ください。

f:id:rikoubou:20160401182457g:plain

動いているものを映しているカメラは固定して長い背景の絵を少しずつ移動させています。また背景には元々備わっているBlurエフェクトをかけてすこしぼかしています。
(※素材は全てClipStudioPaintで作成し撮影部分をOpenToonzで行いました)

音も映像に合わせて付けられそうなので、その機能がわかればちょっとしたアニメぐらいは作れるようになりそうです。

とにもかくにも、早く公式からわかりやすいマニュアルや動画が公開されて欲しいものです。
opentoonz.github.io

【OpenToonz】ドワンゴ作成のプラグイン導入手順(Windows版)

まず始めに開発環境構築を書いた記事に間違いがあったので修正しました。
(修正前の記事の手順で混乱した方がいましたら、申し訳ありませんでした)
rikoubou.hatenablog.com


さて、リリースされたのにあまり話題になっていないOpenToonzですが
今回はドワンゴが作成したプラグインの導入を説明していきます。
というのも公式にある手順には誤解を招くような記述がなされているからです。(まるでソース落としてきて自分でビルドしろと言われている気になってきます)
github.com

実際はそんなことなかったので、覚え書きとして手順を説明していきます。

1:VisualStudio2013 VisualC++再頒布可能パッケージをインストールする
以下からVisualStudio2013 VisualC++再頒布可能パッケージをダウンロードしてインストールします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=40784


2:OpenCV3をインストールする
以下のサイトの右側にある「OpenCV for Windows」をクリックしてダウンロードします。
http://opencv.org/

次にダウンロードした.exeを起動させて出てきたパスをCドライブ直下に指定してインストールします。
(実際はどこでも問題ないのですが、パスに全角が入っているとインストールに失敗するようです)

インストールが正常に終了するとopencvというフォルダが作成されます。


3:プラグインを配置する
以下のページにある「これら」とあるところの「win」をクリックします。
https://github.com/opentoonz/dwango_opentoonz_plugins/blob/master/README_ja.md

するとzipファイルがダウンロードできるので、そのzipファイルを解凍します。

解凍されたフォルダ内にある.pluginで導入したいファイルを選び
stuffフォルダ内にあるpluginsフォルダに配置します。

製品版のインストールをデフォルトで行っていた場合は以下のパスになります。

C:\OpenToonz 1.0 stuff\plugins


4:OpenCV3のライブラリをコピーして配置する
1のインストールで作成されたopencvフォルダの中にあるライブラリをコピーしてOpenToonzの読み込める場所に配置します。

Cドライブ直下にOpenCVをインストールしていた場合、以下のフォルダ内にある全ての.dllファイルをコピーしてOpenToonz_1.0.exeがあるフォルダに配置します。

C:\opencv\build\x64\vc12\bin


4:OpenToonzを起動させる
3までの手順を行った後にOpenToonzを起動させるとプラグインが読み込まれて使用できるようになります。


以上で導入手順は終了となります。

導入はしましたが、各プラグインの効果や使い方は全くわからないので各自でご確認願います。(投げやり)

そういえば公式のWindows版が1.0.1にバージョンアップされているようなので
インストールに失敗したり、挙動がおかしかった人はもう一度試してみるのも良いかもしれません。

使い方の手順もいくつか記していきたいのですが、OpenToonz独特の概念の説明から入らなくてはいけないので(シーンとかレベルとか)まとまるまでちょっと時間がかかりそうです。

OpenToonzについての雑記1

前の記事ではOpenToonzのWindowsにおける
開発環境構築方法を紹介しました。

今回はWindows版とMac版どちらも触ってみた感想を書いていきます。

まず前提として、現状Windows版とMac版どちらにおいても
OpenToonzは非常に不安定です。

使っている途中で突然落ちることが多いです。
(自分のWindows版での場合、Alt + tabで切り替えると結構な確率で落ちます)

なのでちゃんとした製品版を使っているというよりも、
新しい無料ソフトのβ版という気持ちで触るのが良いと思います。
あとこまめな保存も忘れずに。

Mac版について
結論から言うと、現状では恐らくまともに動きません。
ところどころ挙動がおかしいので、使用しない方が良いと思います。

Windows版について
突然落ちることはありますが、機能としては問題なく使えます。

OpenToonzで作画してフレーム毎に画像出力したものを
別のソフトでgif化したものが以下になります。
f:id:rikoubou:20160328104052g:plain

ちなみにOpenToonzで動画出力したものはこちら。
(27MBぐらいあるので注意してください)
www.dropbox.com


よって現状の推奨環境としてはWindowsのみという状況です。

今後はソフトの使い方についても少しずつまとめていこうと思います。

.。○(早く公式からMacの安定版がリリースされないかな)
opentoonz.github.io

OpenToonzの環境構築手順(Windows版)

※手順が間違っていたので修正しました(2016/03/29更新)

先日、スタジオジブリも使っていた(という触れ込みの)OpenToonzという無料のオープンソースソフトウェアが公開されました。
opentoonz.github.io

ソースはgithubに公開されており、誰でも自由に開発することが可能となっています。

「アニメーション作成ツールがタダで、しかも自分で開発もできる!」という純粋な気持ちでgithubにあるWindows向け環境構築のところにいくと、

github.com


……はい、システム開発をやったことのない人は、これだけで大きな志は打ち砕かれると思います。

また手順もわかりにくかったりするので、一応は環境構築ができた自分の手順を補足しつつ紹介していきます。上記の公式の手順と合わせて見ていただくとわかりやすいかと思います。
(というか、これ需要あるんでしょうかね……)

では、環境構築に半日費やしてもいいぞ! というやる気のある方のみ先をお読みください。


1:Visual Studio 2013をインストールする
公式の手順にもあるVisual Studio Express 2013 for Windows Desktopをインストールします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=44914

自分の場合はすでにインストールしていたのであまり覚えてはいませんが、
基本デフォルトのまま次へを押していけば良かったと思います。


2:CMakeをインストールする
リンクの先にある「cmake-3.5.1-win32-x86.msi」をダウンロードし、インストールします。
https://cmake.org/download/


3:gitをインストールする
リンク先にあるサイトからDownloadをクリックして、ダウンロードしたexeを起動してgitをインストールします。
git-for-windows.github.io

次に以下から自PCが32bitか64bitかを選択して対象の方をダウンロードしてインストールします。

インストール終了後、同じページのLanguageからJapaneseを選び、32bitか64bitかを選択してダウンロードしてインストールし、日本語化します。
https://tortoisegit.org/download/

この辺りについてはこちらを参考にするとわかりやすいです。
www.backlog.jp


4:Cドライブ直下にOpenToonzのクローンを作成する
・始めにCドライブフォルダを開きます。
Windows(C:)をダブルクリックしたところです。

・右クリックしてGitクローン(複製)をクリックします。

・出てきたダイアログのURLのところに以下のページのHTTPSのとなりにあるアドレスをコピペします。するとディレクトリのところが「C:\opentoonz」に変更されるので、その状態でOKをクリックします。

これでクローンが開始されるので、終了までしばらく待ちます。

gitのクローンのやり方はこちらを参考にするとわかりやすいです。
www.backlog.jp


5:Qtをインストールする
以下から「qt-opensource-windows-x86-msvc2013_64-5.5.1.exe」を選択してダウンロードし、インストールします。
http://download.qt.io/official_releases/qt/5.5/5.5.1/
※各パスはデフォルトのままが推奨です。


6:boostをインストールする
以下から「boost_1_55_0.zip」をダウンロードして解凍します。
http://www.boost.org/users/history/version_1_55_0.html

解凍したフォルダ(boost_1_55_0)を「C:\opentoonz\thirdparty\boost」に丸ごとコピーします。


7:プログラムの一部を書き換える
公式の手順では「Visual Studio 2013用の下記のパッチを当てます」とありますが、リンク先にはソースが書いてあるだけでパッチの当て方がわかりませんでした。(わかる方は教えていただけると幸いです)

よって、実際にファイルを開いて赤い部分を削除し、緑の部分を追加というようにプログラムを書き換えました。
ちなみに該当ファイルは以下の場所にあります。

C:\opentoonz\thirdparty\boost\boost_1_55_0\boost\intrusive\detail\has_member_function_callable_with.hpp


書き換えるのが不安な方は以下のファイルをダウンロードした後、該当ファイルを上書きしてください。
www.dropbox.com


8:CMakeでVisual Studioのプロジェクトを生成する
この部分については公式の手順通りで問題ないと思います。
CMakeの使い方は以下の「Windowsの場合:」を参考にしてください。
http://www.wakayama-u.ac.jp/~chen/cmake/cmakecxx.html

プロジェクトの作成に成功すると「Where to build the binaries」で指定したフォルダに色々とファイルやフォルダができます。
作成された中に「OpenToonz.sln」というファイルが存在していれば問題ないと思います。

※ここでは「Where to build the binaries」に以下のフォルダを設定しています。今後パスなどに同様のフォルダが出てきた場合はプロジェクトを作成したフォルダという意味に読み替えてください。

C:/opentoonz_build

9:ライブラリの設定(ファイルのコピー&リネーム)
公式の手順だけだと一瞬戸惑いますが、要は
・左側に書いてあるファイルをコピーする
・コピーしたファイルをリネームする
・リネームしたファイルを右側のパスに配置する
ということです。表にするとこんな感じです。

コピー元ファイル リネーム名 配置先フォルダ
$opentoonz/thirdparty/LibJPEG/jpeg-9/jconfig.vc jconfig.h $opentoonz/thirdparty/LibJPEG/jpeg-9/
$opentoonz/thirdparty/tiff-4.0.3/libtiff/tif_config.vc.h tif_config.h $opentoonz/thirdparty/tiff-4.0.3/libtiff/
$opentoonz/thirdparty/tiff-4.0.3/libtiff/tiffconf.vc.h tiffconf.h $opentoonz/thirdparty/tiff-4.0.3/libtiff/
$opentoonz/thirdparty/libpng-1.6.21/scripts/pnglibconf.h.prebuilt pnglibconf.h $opentoonz/thirdparty/libpng-1.6.21/


10:ビルド
・$opentoonz/toonz/build/OpenToonz.slnをダブルクリックするとVisual Studioが立ち上がります。画面下にincludeファイル読み込みの状況が表示されますが「準備完了」の表示になるまでしばらく待ちます。

・「準備完了」の表示になったら、メニューからビルド(B) -> 構成マネージャを選択します。

・アクティブソリューション構成のプルダウンをReleaseに変更して「閉じる」をクリックします。

・メニューからビルド(B) -> ソリューションのビルドを選ぶとビルドが開始されます。

※CPUの処理速度によりますがビルドにはかなり時間がかかるため、最低30分は覚悟しておいてください。また警告が2000件ぐらい出ると思いますが、気にしてはいけません。


11:コマンドプロンプトでコマンドを入力する
ビルドが正常終了した後、Windowsキー+Rのショートカットで「ファイル名を指定して実行」を呼び出します。名前に「cmd」と入力してOKをクリックするとコマンドプロンプトが立ち上がります。

次にQtのwindeployqt.exeがあるフォルダに移動します。

Qtがデフォルト設定でインストールされている場合は以下のコマンドを入力してエンターキーを押下します。(コピペでコマンドプロンプトに貼り付けてエンターキーを押下します)

cd C:\Qt\Qt5.5.1\5.5\msvc2013_64\bin

次にビルドして出来たOpenToonz_1.0.exeまでのパスを引数にしてwindeployqt.exeを実行します。
(ビルドした場所から移動させてない場合は以下のコマンドを入力してエンターキーを押下します)

windeployqt.exe C:\opentoonz_build\Release\OpenToonz_1.0.exe

実行後、ビルドしたフォルダ内にbearerなどのいくつかの新しいフォルダが作成されます。


12:DLLファイルをコピーする
公式の手順の通りにglut64.dll、glew32.dllをOpenToonz_1.0.exeと同じフォルダにコピーします。

$opentoonz/thirdparty/glut/3.7.6/lib/glut64.dll
$opentoonz/thirdparty/glew/glew-1.9.0/bin/64bit/glew32.dll


13:stuffフォルダをコピーする
公式の手順の通りに$opentoonz/stuffを適当な場所にコピーします。
ここではOpenToonz_1.0.exeと同じ場所(C:\opentoonz_build\Release)にstuffフォルダをコピーします。


14:レジストリキーを作成する
Windowsキー+Rのショートカットで「ファイル名を指定して実行」を呼び出します。名前に「regedit」と入力してOKをクリックするとレジストリエディタが立ち上がります。

「HKEY_LOCAL_MACHINE」の左の矢印をクリックして展開します。
展開された中にある「SOFTWARE」を選択した状態で右クリックをして
 新規 -> キー
を選択します。
すると「新しいキー#1」が作成されるので名前を「OpenToonz」に変更します。

作成した「OpenToonz」を選択した状態で再び右クリックをして
 新規 -> キー
を選択します。
新しくできたキーの名前を「OpenToonz」に変更します。

作成した二つ目の「OpenToonz」を選択した状態で再び右クリックをして
 新規 -> キー
を選択します。
新しくできたキーの名前を「1.0」に変更します。

作成した「1.0」を選択した状態で右クリックをして
 新規 -> 文字列値
を選択します。
「新しい値#1」が作成されるので名前を「TOONZROOT」に変更します。

作成した「TOONZROOT」を選択した状態で右クリックをして修正を選択します。
値のデータの部分に13でコピーしたstuffのパスを設定します。

「C:\opentoonz_build\Release」にstuffをコピーしていた場合は以下の値を設定します。

C:\opentoonz_build\Release\stuff


以下の画像のような構成になっていればOKです。
f:id:rikoubou:20160329013515p:plain


15:OpenToonz起動確認
上記の手順がすべてうまく出来ていたなら、ビルドフォルダの「OpenToonz_1.0.exe」をダブルクリックすると正常に立ち上がります。
起動おめでとう!


以上、長々と説明を続けてきましたが
これでようやく開発環境構築が終了となります。

公式の手順でsrv云々のところは残っていますが
これで起動させることはできます。

余計な手順もかなり含まれているとは思いますが
公式の手順で詰まったときの助けになれば幸いです。

Macの方は……さすがにやる気は起きませんね。

【お絵描き】動きのれんしう1

安定のサボリ癖で一ヶ月以上も放置するという具合です。
期間が空いた今回もネタがないのでお絵描きを適当にアップしてごまかしていきます。

f:id:rikoubou:20160326230705g:plain

普通には中割りできない感じの動きをやってみたくて作ってみました。
ぎりぎり動いては見える……はず。

そういえばスタジオジブリが使っていたOpen Toonzというソフトが本日無料公開されました。

opentoonz.github.io

Macに入れてみましたが挙動がおかしかったのでWindowsで試したら一応お絵描きするところまではいけました。
ただ保存の仕方がわからなかったので、それ以上の操作までは踏み込んでいません。

ぱっと触った感じでは、アニメーション作成においてはクリスタよりも高機能(当たり前だ)という印象。
ただ仕上げソフトなだけあって素材があること前提なので、ソフト内で絵を描くのには適してはいないかもという感じでした。

せっかく無料公開されたので、Open Toonzも扱えるようになっていきたいものです……。

【Unity】備忘録#9 リソースの解放について

ネタができたので久々にプログラムのお話です。

UnityでResource.Loadを行うと、キャッシュとして保存されるそうです。
なのでResource.Loadを何度も行うと、メモリ不足となってフリーズする場合があります。

その対応として以下の記述を用います。

Resources.UnloadUnusedAssets();

現在キャッシュに残っていて使用していないアセットを破棄してくれます。

【お絵描き】油彩ブラシのれんしう2

今回も全くネタがなかったので落書きで埋めます。
あと最近更新なかったのはちょっと風邪気味が続いていたことが原因だったり…。

今回はボブになったつもりで油彩塗りで30分〜40分程度で描いてみました。

基本的には、適当に色を塗る(乗算レイヤーも使いつつ)→ぼかしや色混ぜで輪郭を整える
これだけでそれっぽく見えるようになります。

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