ソースに絡まるエスカルゴ

貧弱プログラマの外部記憶装置です。

【Raspberry Pi】IPアドレスの固定

 Raspberry Pisshなどを有効にしている場合、IPアドレスを確認してからリモートログインしますが、IPアドレスを固定していないと毎回IPアドレスが変更してないかチェックしてから接続するという手間が発生します。Raspberry PiIPアドレスを固定させておけば、そのチェックの手間を減らすことができます。

 なので、今回はRaspberry PiIPアドレスの固定方法の備忘録になります。

 基本的には参考資料に挙げたページ様の通りになるので、詳しい方法はそちらを参照してください。

 またIPアドレスがぶつかっていると色々と問題が起こるので、固定したいIPアドレスが使われていないことを確認してから行うようにしてください。

 では、始めます。


1:同一ネットワーク内で使われているIPアドレスを確認する
 IPアドレスを固定する前に現在接続しているネットワーク内で使われているIPアドレス一覧を出して確認します。

 MacWindows両方とも以下のコマンドを実行すると確認できます。

$ arp -a

 以下はMacでの例です。

$ arp -a
? (192.168.1.1) at 64:3:bd:35:2f:c0 on en0 ifscope [ethernet]
? (192.168.1.3) at 7c:22:fb:d3:7d:4f on en0 ifscope permanent [ethernet]
? (220.0.0.251) at 2:0:5e:0:0:ff on en0 ifscope permanent [ethernet]
? (220.0.0.252) at 2:0:5e:0:0:ff on en0 ifscope permanent [ethernet]
? (230.255.255.250) at 8:0:5e:7f:ff:ff on en0 ifscope permanent [ethernet]

 ここに出てくる「192.168.〜」のものがローカルで使用されているIPアドレスになります。なので固定したいIPアドレスは「192.168.〜」で表示されていないものから任意に選択します。


2:Raspberry PiIPアドレス固定方法
 まずはRaspberry Piの今のIPアドレスを確認します。

$ ip a

 実行すると以下のように表示されます。
f:id:rikoubou:20201021065917p:plain

 色々出てきますが、Wi-Fiで通信している場合は「wlan0」の「inet」と書かれている「192.168.0.0/24」などと書かれている部分です。この場合はIPアドレスは「192.168.0.0」になります。

 IPアドレスが確認できたら、以下のコマンドを実行してエディタを開きます。

$ sudo nano /etc/dhcpcd.conf

 ファイルの末尾に以下の記述を追加します(以下のIPアドレスは例であり各自のものに合わせてください)。

interface wlan0
static ip_address=192.168.1.5/24
static routers=192.168.1.1
static domain_name_servers=192.168.1.1

「interface wlan0」はwlan0の設定を表しています。static ip_addressは固定したいIPアドレス、static routersはルータのIPアドレス、static domain_name_serversはDNSサーバのIPアドレスを記述します。
 記述できたらファイルを上書き保存してエディタを終了させます。

 ちなみにWindowsでルータとDNSサーバのIPアドレスを確認したい場合は、コマンドプロンプトを起動させて以下のコマンドを入力すれば確認できます。

$ ipconfig /all

 このコマンドを実行した結果にある、デフォルトゲートウェイがstatic routersのIPアドレスDHCPサーバーがstatic domain_name_serversのIPアドレスになります。

 IPアドレスの固定の設定が終了したらRaspberry Piを再起動させ、もう一度以下のコマンドを実行します。

$ ip a

 これで固定したIPアドレスになっていることが確認できます。


 以上がRaspberry PiIPアドレスを固定する方法です。

 IPアドレスが固定されているので、Raspberry Piの起動さえ確認できればディスプレイなしでもsshで接続できるので何かと便利です。


・参考資料